97F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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まぐまぐ発行・配送数: 7188 部
めろんぱん発行・配送数: 1177 部
《目次》
・ [特集] レイアウトのツボ その5
(情報量の要素)
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(新デジタル写真用語集! Part5)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(意図的に飛ばしてみる)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(意味をおぼえて)
・ いいもの紹介 (ロボモップ)
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===== はじめに =====
遅れました。月があけてしまいました。
ほんと、充実しています。
忙しいわけではないのに、用事だらけ。
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[特集] 「レイアウトのツボ その5(情報量の要素)」
今回こそ情報量の要素についての解説です。
情報量については簡単なことです。
写真や文字をいっぱい詰め込むと情報量が多くなり、減らせば少なくなる。
でも、この情報量というものはとても重要で、レイアウトに続いて
印象を大きく左右する大切な要素です。
まずは分類。
実用味になるのは、情報量の多いもの。
とても役に立ちそうな印象と余裕の無さが特徴です。
楽味になると、情報量としては中間的な量で、
開放的で気楽さ、楽しさを印象付けますが、うるさくなりがちです。
夢味にあてはまるのは、情報量の少ないものです。
きれいさや情緒、ゆとりを感じさせる半面、実用的な印象は薄れます。
堅実さや安心感を与えるためには、空白を詰めた写真配置をして
文字もびっしりと入れる必要があります。
実用的なものや日用品等の毎日の必需品には、このような情報量をもって
全てを知ってもらうかのような多くの情報を提供して
安心してもらう必要があります。
知りたい情報が欠けていては不安です。
また、空白が多いと高級感が出てしまい、気軽に手が出なくなります。
難しいのはこの逆で、趣味性を重視したモノの場合。
すつきりとシンプルにまとめる必要があり、クオリティが高く、
空間をうまく活かすような写真が必要になる。
文字は極力少なく、ほとんどのイメージを写真で表現することになります。
写真から物語を感じさせ、メッセージを送る必要があるので
メインとなる商品が輝いていなければいけません。
訴えるものが写っていないと、写真の意味がわからなくなってしまいます。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「主観付き新デジタル写真用語集! Part5」
「SATA」(Serial ATA)
パソコンとハードディスクなどの記憶装置を接続する規格のひとつで、
シンプルなケーブルで高速な転送速度を実現することができる。
ケーブルの抜き差しが楽になり、ケガ防止にも貢献。
「sRGB」
ウインドウズ標準のパソコンモニターで再現できる色域。
カラープロファイルは「sRGB ICE61966-2.1」っていうのがそれ。
デジカメの多くも、このsRGBを基準にしている。
色域が狭いと言われているけど、一般使用にはこれで十分で
へたにAdobeRGBを使って色が崩れるよりは、安心して使える。
「SDメモリーカード」
SanDisk社のメモリカード「MMC(マルチメディアカード)」の仕様をベースに
作られたもので、MMCよりもわずかに分厚い。
デジタルカメラで多く使われているメモリーカードで、
最近では一眼レフにも採用されている。転送早いし、価格が安い。
「SmartMedia」(スマートメディア)
切手大(45mm×37mm、厚さ0.76mm)のフラッシュメモリカード。
昔は多くのデジタルカメラで使われていたけど、今は見なくなった。
接触不良でよくカードを認識しなくなったり、データが消えたりと
いろいろと問題の多くあったメディア。
「TFT液晶」(薄膜トランジスタ)
モニターディスプレイの液晶パネルなどに使われる液晶の方式の一つで、
ガラス基盤上にアモルファスシリコンなどで構築されたトランジスタ。
液晶モニターは、この方式により色再現や視野角が大きく異なるんだよ。
「TIFF」
比較的アプリケーションソフトに依存しない画像フォーマットです。
画像を保存するときに「TIF形式」(○○.tif)を選びます。
圧縮しても画質は落ちませんが、可逆性圧縮なので圧縮効果は少ない。
方言も多く、時々フォトショップで開けないTIFFもある。
「TrueTypeフォント」
Mac、Win共に古くから一般的に使われているアウトラインフォント形式。
拡大・縮小してもジャギーが出ず、解像度によらない精細な出力を
画面と印刷の両方で同じように得られます。
「USB 2.0」
最高480Mbpsという高いデータ転送速度で、HDD、CD-Rなどといった
機器を接続しても、十分なパフォーマンスを発揮できる。
不安なくらい抜き差しが楽で、便利な規格。
「USBバスパワー」
USBケーブルを通じてコンピュータ本体から周辺機器に給電する仕組み。
対応機器は電源コードが不要でUSBにつなぐだけで動作するけど
消費電流500mAという制限があるため、多くの機器を数珠繋ぎにできず、
ハブを使うと不安定になることが多い。
「USBハブ」
1つのUSBポートから複数のUSB機器を装着するためのタコ足装置。
パソコン本体からUSBケーブルで給電するバスパワー方式よりも、
ACアダプタなどでコンセントから電源を取るセルフパワー方式を
使うことをお勧めします。
「VA方式」
液晶パネルの一種で、電圧がかかっていないときにパネル面に対して
垂直方向を向く方式。電圧をかけるとパネル面に対して平行になり、光を通す。
MVAになると、比較的視野角は広く、その割りに安い。
「VGAコネクタ」
D-Sub15ピンでディスプレイを接続するアナログRGBのケーブルのコネクタ。
ほとんどの機種でオンボードで内蔵している。
大画面のモニターをつなぐ時は、グラフィックボードが必要になる。
今回は、S〜Vでした。ではまた。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「意図的に飛ばしてみる」
デジタルカメラでの撮影では、適正露出が鉄則です。
いや、フィルムでも基本的に適正露出で撮るものだったのですが、
それ以上にシビアに適正露出が求められるのがデジタルです。
ぼくはいつもハイライトで露出決定をしているのですが、
イメージによっては、意図的に飛ばしちゃうってのもたまにはいいです。
ただ、そのままレベル補正等で白を飛ばしただけでは失敗写真みたいに
見えてしまうこともありますので、少しだけ手を加えてみます。
レイヤーパレットの背景レイヤーからレイヤー1を作成します。
これで背景と同じ画像がレイヤーになりましたので、
背景レイヤーは白で塗りつぶします。
この状態でトーンカーブもしくはレベル補正で
白を少し控えめな飛ばし気味に調整します。
レイヤー1をまた複製してもう一枚レイヤーを作ります。
上のレイヤーを「比較明」にしてください。
下のレイヤーを選択して、トーンカーブで少しハイライトを持ち上げます。
続いて、ガウスぼかしで大きくぼかしをかけます。
このぼかしはにじみを表現するためのものです。
上のレイヤーに戻り、消しゴムツールで目にうるさいような不要な部分を
適用量を20%ぐらいにして消していくとだんだんソフトになってきます。
ほぼ完成したら、上のレイヤーと下のレイヤーをひとつにして、
明るくしたい部分をさらに消していきます。
たまにはこんなふわぁ〜っとしたのもいいものです。
要点は、白を飛ばす事と、輪郭のにじみ加減です。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「意味をおぼえて」
どうしてもふに落ちないことがある。
デジタル撮影にしても、撮影後のデータの取り扱いにしても、
あちこちの写真屋に指導に行っていて思う事は、
彼らに共通する行動として、道理を知ろうとしていない。
手順しか覚えようとしないのだ。
プロとしての勘どころは、仕組みを知っているから連想できるもの。
ひとつひとつの組成がわかれば、それぞれがどんな働きかを理解していれば
どう使えばいいのかも自然とわかるはずです。
料理でもそうだと思うけど、素材の味を知らなければ
レシピを見ただけではうまいものなんてつくれないでしょ。
材料の本来の味や調理方法による変化の仕方、道具の特徴、温度の関係
食べる人の好みや体調、食事の雰囲気等の全てが絡み合っておいしく食事が
できるのと同じだと思うんだけど。
カメラの特徴を理解して、弱点に触れないようにうまく長所をいかして
撮影をするためには、ある程度の使いこなしが必要です。
触ったことの無いカメラを渡されて、「なんか色が悪いけど」と
言われても、困ってしまうんです。
特性のわからないデジタルカメラの、最適な設定や照明の光質を聞かれても
下手なことは言えないので、当たり障りの無い標準的な指導しかできません。
そのつどモデルも違うし気分も違う。
まっ、そんな突っ込んだ話は置いといて、
データの保存ですら、データコピーの手順をそのまま書きとめているだけ。
それではいつまでたってもパソコンの特性は理解できないのです。
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いいもの紹介
「ロボモップ」
だいぶ前の話になりますが、とあるジャンク屋の店先にロボモップとやら言う
よくわからないものがおいてありました。
店の人に聞いてみると、その人も曖昧な返事で、
よくわからないけど、勝手にモップかけをしてくれるものらしいとか。
2千円ほどだったと思いますが、こんな安っぽいロボが本当に
勝手に掃除してくれるんだろうかと思いながらも、
わからないものは試してみたいと言う一心で、そのくらいの小遣いなら
叩けない訳ではないので、買ってきたんです。
とりあえず、夜寝ている間にスタジオでも掃除してもらおうと思い、
このロボモップのスイッチを入れてスタジオに放ってみました。
なんか動き出して、壁にぶつかっては方向を変えてまた走り出し
またぶつかっては方向を変えて走ります。
ずっと見ていても仕方ないので、そのまま寝ました。
朝起きてみてみると、ほこりの落ちていないスタジオで、
電池切れしたロボモップがありました。
お〜っ、きれいじゃないか。
一晩中、電池切れするまで掃除をし続けていたのか。
ほこりはかたまりとなって、スタジオの壁際に残っていたが、さすがだ。
誇りを全て隅に寄せてくれただけでも、驚きだったんです。
四角いスタジオを丸く掃除していたのか。
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