98F 資料室

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2006  7月号      No.120 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏         http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏                   まぐまぐ発行・配送数: 7136 部                  めろんぱん発行・配送数: 1153 部 《目次》  ・ [特集] レイアウトのツボ その6           (リズムの要素)  ・ [連載] 入力の知恵・画像の知識           (新デジタル写真用語集! Part6)  ・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (濃度だけ反転)  ・ [連載] 思いつきのショートコラム           (弱点を見抜く)  ・ いいもの紹介 (Photomatix) -―--― デジセミオリジナル【新・色合わせの小道具】―--―--―--―PR―- デジセミオリジナル【新・色合わせの小道具】 「デジカメ」「スキャナー」「モニター」「プリンター」の色合わせに・・・      グレー色の偏りを判断し、レベル補正の値を見つけるチャート付き カラーインプットターゲット+HTML形式の解説付き。2千円(送・税コミコミ)      http://www.chitanet.or.jp/users/tok/web_ts03/index.html 希望の振込み方法(現金郵送・郵便振込・銀行振込)を書いて       tsuji@chitanet.or.jpへ。折り返しご案内させていただきます。 -―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―- □ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ===== はじめに ===== おっと、またまた1日遅れ。 遊びすぎて忙しいとはこんな状況なんだなぁ・・・ああ、疲れた。 って言うか、仕事をしなきゃ! 今年はいろいろな意味でターニングポイントです。 今年いっぱいで環境はがらりと変わります。 JCも最終年度、写真との関わりも立場も変わりつつあります。 新しい立場で組合や地域活動、業界に飛び込んでいきましょう。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [特集] 「レイアウトのツボ その6(リズムの要素)」 今回はリズムの要素です。言い換えれば、静動性。 この要素を占めるものは、写真の外形と縦横傾きの流れになります。 写真の外形(輪郭)としては、 角版    ・・・無駄のない落ち着き、実用性、堅実で、静的 裁ち落とし版・・・全面写真で格調の高さ、趣味性が出る ぼかし版  ・・・穏やかな印象、優しいイメージになる 切り抜き版 ・・・自由な曲線で開放的なイメージで、動的 これらの画像の外形を操作するだけで味付けが変わります。 ただし、写っている内容との関係でちがう味付けになってしまうことも あります。 縦横傾きの流れ、つまり写真の内容(モチーフ)としては、 垂直性・・・写真の内容や配置が縦の内容で、緊張した堅実な実用味になる 水平性・・・横の要素によりゆとりを表し、夢味になる 傾き度・・・ダイナミックさや自由さにより、楽味になる 特に傾きの度合いと写真の内容は重要で、 わずかな傾きのある垂直性の内容では、自然さや静けさが出てきて、 大胆なポーズに傾きが加わると激しい動きになり、活発さ、開放感が出る。 直立不動は緊張感の骨頂であり、すこし傾いて動き出せば自然になる。 さらに不自然なくらい大きく傾いて動きを付ければ日常から離れていく。 このような写真の内容を外形を操作することで味付けをしています。 ここでの要素は、 写真の外形と内容の組み合わせで表現することになるのです。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「主観付き新デジタル写真用語集! Part6」 「Wide Gamut」 sRGB、AdobeRGBよりもさらに広い範囲をカバーしている色域。 現像ソフトでRAWデータから変換できるが、それからどうするのか。 「Wide XGA」(WXGA) 1280×768ピクセルの解像度のこと。XGA(1024×768)の横幅を広げた解像度。 テレビパソコンでよくあるサイズかな。 「Wide UXGA」(WUXGA) 1920×1200ピクセルの解像度のこと。 UXGA(1600×1200ピクセル)の横幅を広げた解像度。・・・欲しい。 「WIA」(Windows Imaging Acquisition) Windowsで画像をデジタルカメラ等の周辺機器から取り込む機能。 TWAINの代用で、アプリケーションソフトを使わずにマイ コンピュータから 直接取り込みが行える。 TWAINよりも低機能なので、スキャナー分野ではメーカーのノリが悪い。 「Wi-Fi」(Wireless Fidelity) 無線LANの標準規格を名づけたブランド名。 これにパスした製品は「Wi-Fi Certified」という認定が与えられ、 他社製品との互換性が保証された製品としてロゴマークを表示できる。 これから、デジタルカメラのデータ転送にも広まるかもしれない・・・ 「WPA」(Wi-Fi Protected Access) 無線LANの暗号化方式。WEPよりもセキュリティ強度を向上させたもの。 でもなぜかWEPで設定してある人の方が多い。 「xDカード」(xD-Picture Card) オリンパスとフジが共同開発、発売したフラッシュメモリカード。 メディアの中では少数派で、フジはこのxDが嫌で顧客を逃している。 SDやminiSDにしておけば、もっと売り上げが伸びていただろうに。 「ZIP圧縮」 世界的にもっとも広く使われているファイル圧縮形式のひとつ。 拡張子に「.ZIP」が使われ、自己解凍形式で解凍ソフトが必要ないものもある。 そして、パスワードを使った暗号化もできる。 「Zipドライブ」 Iomega社が開発した、磁気ディスクを媒体とする記憶装置。 昔Macに付いてたこともあったけど、まだ使っている人はいるのかなぁ・・・ 今回は、W〜Zでした。ではまた。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 「濃度だけ反転」 イラストレーターでは作り込めないような微妙な輪郭表現を必要とする ロゴをフォトショップで作り込む事はよくありますが、 そんな時に問題になってくるのは背景色です。 レイヤーを使って心地よいボケ加減をつくってみても、 背景の色によって、多少の濃度を変更することはザラにあります。 また、時間なし、費用僅少、プリント原稿から起こすという悪条件で 白バックのものを黒バックでつくるとなると、 輪郭のぼかしのかかったものでは頭が痛くなります。 そんな時は、濃度だけ反転して「ほらよっ」って片付けちゃいましょう。 原稿をフラットベッドスキャナーで拾います。 次にフォトショップで「イメージ」「色調補正」「諧調の反転」します。 そしたら色までネガティブになってしまうので、 「イメージ」「色調補正」「色相・彩度」を実行して、 色相を180度変えれば、色は戻ります。ボケも自然です。 ロゴ内部を除外したい場合は、選択範囲を使って除外するか、 適用したい部分だけをレイヤーにして実行すればいいでしょう。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載]  思いつきのショートコラム 「弱点を見抜く」 子供と遊んでいて気づくことは、何でもよく壊すと言う事。 あ〜っ、そこはさわらないでぇ・・・と言う弱いところを攻めてくる。 カメラを持たせれば、まずレンズを触る。 腕時計を渡せば、リューズをタイヤのように走らせておもちゃにする。 CDラジカセなら、CDのレンズ部分をぐいぐい押し込んでいるし カセットテープやビデオテープは、びよーんとテープを引っ張り出す。 ぼくの大事なスピーカーもコーンのセンタードーム部をへこまされたし テレビは操作パネルのカバーはすでに無い。 とにかく壊れやすいところを触りたがる。 まぁ、気持ちはわからない訳ではない。 でも、新しモノ好きには注意してほしい部分。 出始めは何でも不具合や使いにくい部分、弱点が多いもの。 弱い部分を見抜き、そこには触れないように使う。 まだ発展途上のデジタルカメラも、弱点に触れないように使いたいものだ。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ いいもの紹介 「Photomatix」 フォトショップのCS2では、ダイナミックレンジの広い32ビットイメージを 使って、窓際の室内も外もきれいに再現できるような「HDRで統合」 という自動処理が追加されました。 しかし、なかなか使える画像が揃わない。 撮影時から見据えて何枚も露出を変えて撮影しておく必要があります。 また、動いているものには使えません。 でも、せっかく「HDR」という概念をほかっておくのはもったいない。 デジタルカメラでRAW撮影しておけば、 現像時に多少の露出補正ができるのです。 ためしに、露出を変えて現像した画像をフォトショップのCS2で 「HDRで統合」してみたところ、「足らぬわ!」怒られました。 ちょっとだけ補正したいときもあるはずです。 で、HDRで調べていたらありました。「Photomatix」というアプリ。 http://www.hdrsoft.com/ ためしに、逆光撮影で、レフの効果がちょっと浅かった画像を RAW現像時に「顔色優先」と「背景きれい」の2種類に現像して PhotomatixでHDR写真を作ってみると、おみごと! 一度お試し下さい。 ┏┏┏  おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ -―PR―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―- 【標準カラービュアー】・・モニターの色あわせに! プリントの色評価に!             写真の色を確認するための道具です──【仕事用】 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/original_goods/ct_index.html -―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―- ■職業としての写真関係者のための「リアルML」やってます。   詳しくは、ホームページにて。 ※注 迷惑メール措置のため英文タイトルや、Yahooメール・hotmail等の フリーアドレスからのメールは、自動削除の設定にしています。 お問い合わせは、契約プロバイダ発行のメールアドレスからお願い致します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 質問、投稿、暑い熱い夏本番も大歓迎、   メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。 □ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて   登録者ご自身で登録・解除をしてください。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も   利用して配送しています。ID=482 ( http://www.melonpan.net/ ) □ このメールおよび内容により生じる損害・トラブル等について   いっさいの責任は負いません。 ■ 問合せ先の「tsuji@chitanet.or.jp」は、受信専用ですので、   このアドレスからメール送信することはありません。   もし、このアドレスから送信されているメールがあったとすれば、   それはどこかからの偽装メールです。お気をつけ下さいね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2006  7月号      No.120 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       発行人  辻徳 / Photographer       発行所  T+One DESIGN (辻写真館)            http://www.chitanet.or.jp/users/tok/   このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可やお恵みは       受信専用の「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。   ※ お問合せは、「デジセミ質問」から始まる題名でお願いします。     迷惑メール防止のため英文タイトルや、Yahooメールやhotmail等の     無料アドレスからのメールは、自動的に削除され受け取れません。     このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします。 Copyright (C) 1997-2006 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                
    8月号へ     6月号へ      98Fロビーへ出る