99F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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まぐまぐ発行・配送数: 7011 部
めろんぱん発行・配送数: 1137 部
《目次》
・ [特集] レイアウトのツボ その7
(画像文字比率の要素)
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(新デジタル写真用語集! Part7)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(モノクロ変換いろいろ)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(らしいものにうんざり)
・ いいもの紹介 (バック紙の色見本リーフレット)
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===== はじめに =====
おっと、また、いちにち遅れ。
どうもエンジンがかかるのが遅くなってきた。
いや、エンジンはかかっていて取り組んでいるんだけど、加速する前に
気が散って止まってしまう。いよいよやばいぞ。
遊びすぎて気が多くなってしまったのか・・・
さて今日も首からEOS-5D、左手にスーペリアの見本帳を持って撮影だ。
・・・もっと撮影承り□(マス)
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[特集] 「レイアウトのツボ その7(画像文字比率の要素)」
画像文字比率の要素は、文章中心なのか写真中心なのかの度合いで、
文章が多いほど説明的で理性的になる。
詳細な説明により信頼度も上がり、堅実な印象を与える。
逆に文章の量を減らせばうっとおしさも薄らいで写真のイメージが
ストレートに伝わるようになり、情緒的で見る人にそのまま伝わる。
どちらも極端なものと言うよりは、目的に応じたバランスが肝心になる。
その他で注意する点としては、余白の使い方と文字を画として扱う場合。
余白はゆとりを表し、情緒や自由さを重視する商品にふさわしく
華やかな開放感があります。
文字を多く使っていても実用っほくしたく無い場合は、
そろえ方を不揃いにしてみたり、外形としてデザインしてみたり、
文字の一部を画として配置してみたりすることでカジュアルさが出てきます。
商品自体に魅力があり、説明する必要の無いものなのか、
実用的な機能を多く含み、しっかりした解説が必要なものなのかを
十分に見極めて両端からのバランスをとってレイアウトをしましょう。
もうひとつ付け加えることとして、この画像文字比率の要素は、
慣れによって時代とともに若干移動するみたいです。
普段から見慣れているものの画像文字比率を変えてみると、なんとなく
違和感を感じると思います。
でもその違和感は、見慣れてくれば苦にならなくなることから、
学習の効果で変えられる要素でもあるんです。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「主観付き新デジタル写真用語集! Part7」
一応、アルファベットのグループは、前回まででおわったので、
今回は数字の部分を取り上げます。
「100BASE-TX」
LANのEthernet規格のひとつ。より対線のカテゴリー5ケーブルに利用して、
ハブを使って各機器を接続するスター型LANで、通信速度は100Mbpsになっている。
10BASE-Tと互換性のあるものが多く、混在させることができる。
ハブはネットワークの端から端まで通常は3〜4段階程度までハブを接続することが
できるとなっているはずだけど、実はこの規格では最大伝送距離が100mまでで、
ハブの多段接続は2段階までとなっている。
「1000BASE-T」
100BASE-TXと同じ、カテゴリー5やエンハンスドカテゴリー5のケーブルを使用する規格。
最大伝送距離は100m、最高通信速度1Gbpsの高速で、Gigabit Ethernet規格のひとつ。
できるだけエンハンスドカテゴリー5の上のカテゴリー6を使ったほうがいいという話も。
「106キーボード」
カナを刻印したJIS配列のキーボード。ちなみに101キーボードはASCII配列。
日本では普通のキーボードのこと。
「16ビット」
画像モードのひとつで、RGB各チャンネルあたり16ビットの諧調を持つもの。
画像のレベル値を変えたりトーンカーブ操作をすると、必ず抜け落ちるデータが
発生するけど、16ビットで操作して8ビットに落とせば補間できる。
「24ビットカラー」
1677万色のこと。赤、青、緑の光の三原色を、それぞれ8ビットで表現すると
3つ合わせて24ビットカラー。各色8ビットの256色の組み合わせでRGBの基準。
まずはこのあたりからデジタルフォトを理解していくのが近道。
「32ビットカラー」
赤、青、緑の光の三原色を、それぞれ8ビットで表現し、残りの8ビットは
アルファチャンネル等に割り当てて半透明処理に利用している場合や、
利用せずにダミーデータになっている場合もある。
デジタル写真の場合CMYKモードになると、それぞれ8ビット×4チャンネルになる。
「802.11g」
無線LANの標準規格の一つで、2.4GHz帯で約54Mbpsの通信を行なう仕様。
一般家庭や軽いJPEG画像の転送には有効だけど、
一眼レフのデジカメを使ったRAW撮影をするスタジオ業務では実用にならない。
今回は、数字のパートでした。ではまた。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「モノクロ変換いろいろ」
カラー写真からモノクロにする場合って、どうしてますか?
グレースケールモードにするだけですか?
彩度を落とすだけですか?
チャンネルミキサーを使ってRGBバランスをとっていますか?
どう使おうが、好みのバランスに仕上がっていればいいのですが、
モノクロにすると顔色が濃くなって嫌だとか、思っているのと違うって方は
チャンネルミキサーを使ってみましょう。
まずは、それぞれの特徴です。
そのままグレースケールモードにしてモノクロ写真にすると、
単純に色情報だけを削除することになりますので、
濃度のみとなり、ある意味正確な濃度で表現しているということです。
マンセルの立体図を思い出してみてください。
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/img/mans.gif
ほかの色相に比べて彩度の高い黄色は、明るい方向に伸びています。
グレースケールにした時に、この彩度の高い黄色は、
色情報を破棄した場合には、そのままの濃度で中心軸へ移動します。
よって、グレースケールにした時に
元の黄色は色が抜けた分見た感じよりも明るく表現されるのです。
では、色調補正で彩度を落とした場合はどうなるのか。
RGBそれぞれの色を数値的に濃度に換算しますので、見た目の濃さが
違っていても、それぞれのレベル値が同じならば、
グレースケールにすると同じ濃度になってしまいます。
よって、グレースケールにした時に、元の黄色は見た目の明るさよりも
ほかの色の数値に合わせて濃く表現されるのです。
一般的な写真の中では、そんなに極端な純色はあまりないので
苦にならないかもしれませんが、女性ポートレート等で顔の明るさを
コントロールしたい場合は、チャンネルミキサーを使います。
「イメージ」→「色調補正」→「チャンネルミキサー」を実行し、
一番下の「モノクロ」にチェックを入れます。
あとは「レッド」「グリーン」「ブルー」が合わせて100になるように
それぞれの使用度合いを調整すれば、バランスを操作することができます。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「らしいものにうんざり」
なんだか最近わがままになってきたのか、ウンチク話や教訓めいた話、
特に説教などを聞くことがすごく苦痛になってきた。
話だけではなく、もっともらしいものや作為的な香りがするものも
すっごく鼻につくというか、カンにさわるんだ。
要するに、らしいものにうんざりしてきたと言うか・・・
専門家の食い扶持稼ぎの作業なんて、その最たる物で、
デザイナーのデザインや、建築家の建築、講演家の講演、
そしてカメラマンの撮影も例外ではなく、プロの定義が違っているのか、
作為的な香りがプンプン匂って来てゲップが出そうになる。
今回は自分への戒めもあるんだけど、
経験や知恵を小手先でひねって作った様な、本質を伴わない
らしきものはこの世に出してはいけないんだと。
習慣や常識に固まらず、華美ににらず、作為的にならず
自然体で本質だけを見ていけたらなぁと思う。
撮影秘話なんてどうでもよく、納品時に素直にありがとうといわれるような
そんな仕事をしていければ幸せだなぁと感じています。
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いいもの紹介
「バック紙の色見本リーフレット」
いつもスタジオ撮影で使っているスーペリアの背景紙ですが、この
色見本が載っているリーフレットは、最近の必須アイテムになっています。
非常にこっすい話ではありますが、
タダでもらえるこのバック紙の色見本を撮影時に写し込んでおき、
後での色調補正の基準として使っています。
いやぁ、なんでかって、
撮影依頼のあった事務所で色の問題が持ち上がっていて、
数値でやっていてもなかなか実際とは違ってくることや、
今回の撮影依頼がうちに来た理由も、そのあたりと言うことでした。
きっかけは偶然なんですが、たまたまその事務所で
スーペリア背景紙の色見本リーフレットを見かけたもんだから
うちのスタジオにも同じものがあるのを思い出して
ところどころのカットに色見本リーフレットを写し込んでおきました。
やはりこれが非常に参考になったと言うことで、
それ以来、案外みんなが持っているこの色見本帳を入れて写しています。
「またスーペリアを入れとくね」って。
市販のインプットターゲットでもいいんだけど、
高いし、持っていない人が多いから基準にしたくてもできなくって・・・
┏┏┏ おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
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■職業としての写真関係者のための「リアルML」やってます。
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