97F フォトショップ・ルーム

「意図的に飛ばしてみる」 デジタルカメラでの撮影では、適正露出が鉄則です。 いや、フィルムでも基本的に適正露出で撮るものだったのですが、 それ以上にシビアに適正露出が求められるのがデジタルです。 ぼくはいつもハイライトで露出決定をしているのですが、 イメージによっては、意図的に飛ばしちゃうってのもたまにはいいです。 ただ、そのままレベル補正等で白を飛ばしただけでは失敗写真みたいに 見えてしまうこともありますので、少しだけ手を加えてみます。 レイヤーパレットの背景レイヤーからレイヤー1を作成します。 これで背景と同じ画像がレイヤーになりましたので、 背景レイヤーは白で塗りつぶします。 この状態でトーンカーブもしくはレベル補正で 白を少し控えめな飛ばし気味に調整します。 レイヤー1をまた複製してもう一枚レイヤーを作ります。 上のレイヤーを「比較明」にしてください。 下のレイヤーを選択して、トーンカーブで少しハイライトを持ち上げます。 続いて、ガウスぼかしで大きくぼかしをかけます。 このぼかしはにじみを表現するためのものです。 上のレイヤーに戻り、消しゴムツールで目にうるさいような不要な部分を 適用量を20%ぐらいにして消していくとだんだんソフトになってきます。 ほぼ完成したら、上のレイヤーと下のレイヤーをひとつにして、 明るくしたい部分をさらに消していきます。 たまにはこんなふわぁ〜っとしたのもいいものです。 要点は、白を飛ばす事と、輪郭のにじみ加減です。
                
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