モニターキャリブレーション 11
色の濃さの調整 (彩度の調整)

 色も合ったけど、いまひとつモニターとプリントの色がしっくりこない方は彩度の調整もしてみましょう。
付属のインプットターゲット「Color Input Target TS.03」を用意してください。
 モニターのすぐ近くに並べておき、各色のチャート部分の色を比較します。
 この時にターゲットビュアーを使い、正しい光源の下で比較すると、より正確になります。

 この状態で、下の画像と色の鮮やかさを比較してみてください。

(上の画像をクリックすると、原寸の画像を別ウインドウで開きます)

このインプットターゲットは、銀塩のカラー印画紙にデータを直接焼き付けてプリントされていますので、
一般的な銀塩写真で再現できる最大の色の範囲がここに再現されています。
  (インクジェットのプリントは、用紙の改良や多色インクを使っているため、もう少し鮮やかにプリントできる傾向があります)
おそらく、モニターの方が鮮やかに(色がクリアーに)見えているはずです。
それは、モニターは自身が光を放っている発光体であり、プリントは環境の光が当たって見えている反射原稿のためです。

この体感的な違いを詰めるためには、「色の濃さ」を調整します。
モニターの操作パネルから、カラー調整に入り、「色の濃さ」もしくは「彩度」とある項目を開き、マイナスの方向へ調整します。
機種により、色別に彩度や色相が調整できるものも増えていますので、気の済むまで調整してみてください。
ただ、完全に一致させてしまうよりは、多少鮮やか目に見えた方が、色の転びを確認しやすいので、その度合いは個人の使いやすい量の補正にとどめておいた方がいいと思います。

モニター本体に調整機能が無い場合は、グラフィックボードで出来る場合もありますので、探してみてください。
また、フォトショップのカラー設定で、詳細設定モードにして、高度なコントロールの「モニタカラーの彩度を下げる」にチェックを入れて下げるパーセントを入力すると、同じような効果が得られます。(フォトショップの画面の中だけですが)

 完了したら、以上でモニターのキャリブレーションは終了です。 モニターの経年変化に備えて、半年に一度ほど再調整することをお勧めします。




終了
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